◆日本代表・岡田監督正式決定 日本サッカー協会は本日7日、東京都内で理事会を開き、脳梗塞で入院しているイビチャ・オシム日本代表監督(66)の後任として、1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会で代表を指揮した岡田武史氏(51)が就任することを正式に決定した。日本代表は新たな指揮官の下で、来年2月から始まるW杯アジア3次予選に臨む。
近く結ぶ正式契約で、川淵三郎キャプテンは2010年W杯南アフリカ大会まで指揮を任せる意向を示した。
岡田監督は記者会見で「やると決めたのは理屈じゃない。今まで登ったことがある山ばかりの中で、ちょっと横を見たら本当に断崖絶壁。これにチャレンジしなくてはいけないという気持ち」と、受諾に至った心境を説明。「W杯に出るため全てを尽くす」と抱負を述べた。
岡田監督は9年ぶりの代表監督復帰。同監督が退任した1998年以降、日本代表はトルシエ、ジーコ、オシム各氏と外国人監督が続いており、久しぶりの日本人監督の誕生となる。
岡田監督は1997年10月のW杯アジア最終予選の最中に、コーチから日本代表監督に昇格。日本を本大会に導き、初出場した1998年W杯フランス大会で指揮を執った後に辞任した。その後J1の横浜F・マリノスでリーグ連覇を果たすなど手腕を発揮した。
日本代表・岡田武史新監督コメント
「(就任を)決めたのは理屈ではない。今までは周りを見たら登ったことがある山ばかり。でも横を見たら断崖絶壁で、これにチャレンジしないといけないなという気持ちが湧いてきた。日本代表がワールドカップに出るために自分のできること全てを尽くしたい」
★岡ちゃん頼みますよ!オシムの分まで頑張ってくださいな!★日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンコメント
「厳しい状況で、強い覚悟を持って監督就任の決意をしてくれた岡田新監督に対して心から感謝と敬意を表したい。ワールドカップに出場し、グループリーグを突破できるチームをつくってほしい」
★最低でもグループ突破お願いします!日本サッカーのレベルアップを世界に見せ付けてくれ!★岡田武史氏(おかだ・たけし)
大阪・天王寺高−早大から古河電工(現J1千葉)入り。日本代表DFでプレーし、1990年に現役引退。代表コーチだった1997年、W杯フランス大会アジア地区予選の途中で加茂周監督解任に伴い監督昇格。W杯予選第3代表決定戦を制して日本をW杯初出場に導く。W杯グループリーグで日本が敗退した後に辞任。1999年にJ2札幌監督に就任し、2シーズンでJ1に昇格した。2003年からJ1横浜Mを率いて2季連続リーグ優勝。今年3月から日本サッカー協会特任理事。大阪市出身。51歳。
◆岡田武史新監督インタビュー岡田武史新監督「オシム監督がこのような形で代表監督を続けられない状況にサッカー仲間として無念に思うとともに、胸が痛む。ただ、私は(代表監督の)話をもらったとき、人生は分からないなと。1週間前に考えもしなかった。考えれば考えるほど引き受けられないと思ったが、やらなきゃいけない、トライしなきゃいけないと沸々と感じ、返事をした。引き受けた以上、日本代表チームがW杯に出場できるように尽くしたい」
Q:代表監督を引き受けた理由は?
A:「自分の気持ちの中でやると決めたのはいつというのはなく、断崖絶壁にチャレンジし、日本のサッカーのためもあるし、この気持ちが湧いてきたので、サッカー協会から何も聞かないうちに自分の中で決めていた」
★そうそう。気持ちが大事!★Q:どんなチームにし、どんなサッカーをしたい?
A:「今まで(フランスW杯の)代表監督のほかに札幌、横浜Mとやってきたが、いつもうまくいっていないので代わってくれといってなった。だが、今回はうまくいっていないわけじゃなく、違う感覚。ただ、自分の色を出して、引っ張っていくのは得策ではない。年明けの1月15日から10日間、キャンプを行う。10日間のキャンプでチームをつくる時間はない。ましてオシムさんのサッカーはオシムさん以外にはできない。できる限りあるものを生かして、予選の中で作り上げるのがベターではないか」
★日本は良いグループに入っているから予選で【完璧】に仕上げてください!★Q:(1998年フランスW杯の)10年前と違うものは?
A:「10年前から10年たっているということ。だいぶ違うと思う。サッカーを取り巻く環境として、日本中がW杯を知らなかったし、ちょっとクレージーな状態だった。全体的に環境も落ち着きがある。10年前は引き受けた時点で、どん底で選手も追い込まれていた。若かったし、とにかく必死だった。年を取り、人間も少し丸くなって、みんなに辛く当たることはない」
★今の選手ならやれるから、岡ちゃんが精一杯に選手の能力を引き出してください!★Q:川淵三郎キャプテンが岡田監督に求める目標は?
A:川淵キャプテン「W杯の出場だけでなく、グループリーグを突破できるチームを作ってほしい」
★その通り。グループリーグは100%突破してほしい!★Q:来年1月15日からの合宿のスケジュールは?
A:岡田武史新監督「12月中に一度、選手を集めるよう(協会に)お願いしている。選手の見極めではなく、練習試合をするのでオフに入った選手がコンディションを保っていてほしい。また、選ばれたらどういう心構えで集まって欲しいかとか、公式予選や、オフをどう過ごしてほしいかなどの(心構えを)サジェスチョンしたい。そして、15日からキャンプを行い、キリンチャレンジカップの2試合をやって(W杯)予選に入る予定にしている」
★最高のコンディションで予選に入ってください!★Q:具体的なコンセプトは?
A:「人もボールも動くサッカーのコンセプトは変わらない。(今の代表以外の招集は)大枠の中であるが、コーチと打ち合わせし、1、2人と少ないがいる。海外組は今スケジュールを調べていて、どこでどう呼べるか検討している。国内組も海外組もチームの戦力になるかを考える」
★オシムの人もボールも動くサッカーは維持してください!!★Q:監督の契約期間は?
A:「まだ契約期間は聞いていない」
A:川淵キャプテン「W杯本大会までやってもらう」
★おぉぅ。本大会まで岡ちゃんか!頼むぞ!★岡田武史新監督「反町監督は五輪に専念してもらい、時間があればミーティングに出てほしいと要望している。反町監督も代表チームでチャンスがあれば(U-22の選手を)使ってもらいたいと話している。昔から知っているし、コミュニケーションを取ってやりたい」
Q:10年前に協会からのサポートが十分じゃないと聞いたが、要望は話したのか?
A:「10年前は若かった。今は何も言っていない。川淵キャプテンや協会技術委員会からはいいんですか、やってもいいと言われているが、チームを信頼している。現時点で要求していないのは、私が受け入れればいいこと。そういう年齢になった」
Q:1年半も現場から離れており、不安は?
A:「ずっとやっている人のほうが少ない。そんなささいなことが気になるようなら(代表監督は)受けない。1年半離れたことで、いろんな意味で勉強になったし、人間の経験にもなったと思う」
Q:選手選考のコンセプトは?
A:「全面的に新チームをつくる自信はない。今ある土台のうえに立ちながら、今まで選ばれた選手の中で(所属する)チームでの調子、ケガなどを考慮して選びたい」
Q:コーチについては。さらに健康状態は?
A:「コーチは、まず今までの土台を引き継ぐので、(チームを)知っている彼らの力がないとやっていけない。彼らを最大限尊重したい。至って健康と思う。4〜5年前に健康検診に行ったら、高い金を出したのにどこも悪くないといわれ損した気になったので、ずっと行っていない。ただ、年末から来年頭にかけて行こうと思っている」
Q:来年2月6日からのW杯予選はどのように戦う?
A:「1試合1試合をやって、試合を振り返りながらステップアップしたい。6月は1ヶ月ほど選手を拘束できるので、ある程度の意思統一をしたものが作れると思う。現状の中で勝つことを目指したい」
Q:家族の反応は?
A:「家族はまさか引き受けるとは思っていなかったらしく、一応に驚いていた。だから、もう知らないというようなことを言っていた」